受験が終わると、これまで目標としていた試験勉強がなくなり、お子さんは「これから何を頑張ればいいの?」と戸惑うことがあります。この時期に、新しい目標を一緒に考えることで、次のステップに前向きに進めるようサポートしましょう。
ただし、受験直後はまだ気持ちの整理がついていないことも多いため、焦らずお子さんのペースに合わせることが大切です。
目標設定をするメリット
- モチベーションが維持できる
→ 「次の目標」が見えると、充実した日々を過ごしやすくなる。 - 新しい挑戦をする意欲が生まれる
→ 受験勉強とは違った分野に挑戦するきっかけになる。 - 成長の実感を得られる
→ 目標を達成することで、「自分はできる!」という自信につながる。
どんな目標が考えられる?
目標といっても、受験のように大きなものばかりではなく、小さなチャレンジでも構いません。お子さんの興味や関心に合わせて、一緒に考えてみましょう。
① 学習系の目標
- 「高校(大学)の勉強に向けて、英語の単語を1日5個覚える」
- 「好きな分野の本を毎月1冊読む」
- 「数学の苦手な単元を復習する」
② 趣味・特技を伸ばす目標
- 「ギターを始める」
- 「料理を学んで家族に振る舞う」
- 「絵を描いてSNSに投稿する」
③ 体験・経験を増やす目標
- 「友達と旅行を計画する」
- 「アルバイトをして社会経験を積む」
- 「ボランティア活動に参加する」
④ 生活習慣を整える目標
- 「毎日30分は運動をする」
- 「朝型の生活に切り替える」
- 「スマホの使用時間を減らす」
目標設定のポイント
目標を決める際は、ただ「これをやろう!」と決めるのではなく、お子さんが自分で納得して取り組めるような形にすることが重要です。
1. お子さん自身に考えてもらう
親が「これをやりなさい」と押し付けるのではなく、「何かやってみたいことある?」と、お子さんの意見を尊重する。
2. 具体的で達成しやすいものにする
「勉強を頑張る」ではなく、「英単語を1日5個覚える」といった具体的な目標にすることで、達成感を得やすくなる。
3. 期限や計画を決めすぎない
受験が終わったばかりの時期は、厳しいスケジュールを組むとストレスになるので、ゆるやかな目標設定にする。
目標を決めた後のサポート方法
目標を決めたら、それを無理なく続けられるようにサポートすることが大切です。
1. 小さな成功を認める
「続いてるね、すごいね!」「今日も頑張ったね!」と声をかけるだけでも、お子さんのやる気につながります。
2. 進捗を確認する時間を作る
1週間に1回くらい、「最近どう?」と振り返る時間を作ると、モチベーションを維持しやすくなります。
3. 途中で変更してもOKにする
目標を立てても、「やっぱり違うことをやりたい」と思うことは自然なこと。無理に続けさせず、柔軟に変えていくことも大事です。
まとめ
受験後は「次に何を頑張るか」を考える時期です。勉強だけでなく、趣味や生活習慣など、さまざまな分野で目標を見つけることができます。親は「こうしなさい」と決めるのではなく、お子さんが自分で目標を設定できるようサポートし、達成したときはしっかり認めてあげましょう。