受験が終わったら、結果に関わらず、一度振り返りをしてみることが大切です。これは、次のステップに進むためだけでなく、お子さんが「自分が成長した点」や「できるようになったこと」を再確認する機会になります。受験勉強の過程で得たことは、今後の人生にも役立つ大切な財産です。
ただし、振り返りをするタイミングは慎重に選びましょう。受験直後は疲れや緊張が残っているため、数日〜1週間ほど時間を空けてから話し合うのがベストです。
受験を振り返るメリット
- 成功体験を再認識できる
→ 「この部分はうまくできた」という気づきが、自信につながる。 - 課題を見つけて次に活かせる
→ 受験勉強を通じて得た学びを、次の目標設定に活かせる。 - 気持ちの整理がつく
→ 結果に関わらず、「やり切った」と思えると、気持ちが前向きになる。
振り返りのポイント
振り返るときに、単に「どこが悪かったのか」「なぜ合格できなかったのか」を分析するのではなく、「良かった点」や「頑張ったこと」に重点を置くのが重要です。
以下の質問を参考に、会話を進めてみましょう。
- 一番頑張ったことは何だった?
- 例:「苦手な数学の問題集を毎日続けたこと!」
- 受験勉強を通じて成長したと感じることは?
- 例:「集中力がついた」「時間の使い方がうまくなった」
- やってよかった勉強法はある?
- 例:「過去問を何度も解いたのが良かった」
- もっとこうすればよかったと思うことは?
- 例:「もう少し計画的に進めればよかった」
- もし後輩にアドバイスするとしたら?
- 例:「苦手科目は早めに取り組んだほうがいい!」
このように、ポジティブな視点を持ちながら振り返ることで、お子さん自身が「自分の頑張り」を認識できるようになります。
振り返りの進め方
振り返りをする際は、親子でリラックスできる雰囲気を作ることが大切です。
おすすめの方法:
- 食事中やお出かけ中にさりげなく話す
→ 机に向かってかしこまって話すより、自然な会話の中で振り返ると、お子さんも話しやすい。 - 日記やノートに書き出してみる
→ 口で伝えるのが苦手なお子さんには、簡単な振り返りノートを作ってもらうのも良い。 - お子さんの話をじっくり聞く
→ つい親がアドバイスをしたくなるが、まずはお子さん自身の言葉を大切にする。
避けたほうがいい言葉
振り返りの中で、ネガティブな言葉やプレッシャーを与える言葉は控えましょう。
NG例:
- 「もっと早くからやっていれば、合格できたのに。」
→ 失敗を責めるように聞こえてしまう。 - 「このやり方じゃダメだったね。」
→ お子さんの努力を否定する言葉は避ける。 - 「次はこうしなさい!」
→ すぐに次の目標を押し付けると、プレッシャーになる。
まとめ
受験を振り返ることで、お子さんが「自分の成長」を実感でき、次のステップに進みやすくなります。ただし、焦らず、リラックスした雰囲気で話し合うことが大切です。ポジティブな視点で振り返り、お子さんの努力をしっかり認めてあげましょう。